2011年3月24日木曜日

長岡幼稚園竣工

南側外観

保育室

ホール

設計からだと2年弱、2年前に実家の事務所で働き始めて間もなく、プロポで運良く勝てた物件であり、思い入れの強い建物です。県産材の杉による集成材を使った木造としたこと、天窓によって採光と通風をコントロールし空調等に頼らなくても快適な環境となることを目指したこと、ヒノキフローリングや珪藻土など子どもたちに優しい自然素材を多く使っていることなどの特徴があります。設計が始まった頃は、県産材とか木造なんてことはあまり言われていませんでしたが、今は国も県も木造を推進しようとしています。政治的に木造じゃなきゃだめと言われるのも設計者の自由度が下がるような気がして違和感がありますが、幼稚園という用途では木造がいいと思います。出来上がってみると反省点もたくさんあり、今後に活かしていかなければという思いも強く持ちました。しかし、建物を見た人の評判はよく、いまのところ合格点はもらえているのではないかと考えております。
今回は工期が無くて大変な現場だったと思いますが、施工のクオリティは高いと思います。良い施工者良い現場代理人に恵まれたと思います。良い建物を造るんだという気持ちが伝わってくるような現場所長さんでした。私たち設計者は図面を描くだけで、出来上がる建物のクオリティは施工する人の経験や技術力に大きく左右されてしまうというのが現実でもあります。極端な話、出来上がる建物が良いものになるかどうかは運まかせということになりますが、設計者としてそれでいいのかということは悩ましいです。今回は運が良かったということか。
来年度の園庭整備が残ってますが、園舎のほうは4月から使われ始めます。子どもたちが元気良く遊び回って、生き生きと使われることを願っています。ホームページのほうにも改めてアップしますが、写真を数枚載せておきます。

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