2009年10月4日日曜日

Revit Architecture 導入

AutodeskのRevit Architectureというソフトを買いました。今までCADはJW_CADというフリーのソフトを使っていたのですが、他のCADソフトもそうですが、基本的には製図板の代わりにコンピュータで図面を描くというものです。データのやり取りや修正が紙図面よりも便利であり、今ではほとんどの設計事務所がCADを使っています。コンピュータを使った設計ということではRevitも同じですが、RevitはBIM(Building Information Modeling)といって、ひとつの建物モデルを作っておいてそこから必要な情報(平面図、立面図、パースなど)を取り出すというやり方で設計するソフトです。Autodeskが時々開催しているハンズオントレーニングに参加して実際にRevitに触れてみて、「これは画期的なソフトだ」と思ったのと、キャンペーン期間中で安く買えるということもあって(それでも40万円以上しました)思い切って導入しました。ひとつの建物モデルから図面を作成するので、図面の不整合ということが無くなるということであり、仕上表や建具表といった図面も連動するということなので、設計が進んでからの変更などもこれまでより簡単に対応できるようになるということです。
BIMを実現するソフトはRevitの他にもありますが、僕はRevitしか触ってないので、どれがいいかというのはわかりません。Revitだって買ったばかりで使うのはこれからで、実際のところはどこまで使えるのかはわかりません。
今後使っていくにあたって一番気になっていることはデータのやり取りのことです。Revitで実施設計まで出来るということですが、いきなり全てをマスターできるわけもなく、最初は現在使っているJW_CADも使わないといけないでしょう。また、協力事務所などにデータを渡すときに変換がうまくいくかどうかということも心配です。JW_CADどうしでも設定が異なれば出力したときの線の太さなどが変わってしまうのですが、Revit形式をJW_CADにするにはどうしたらいいのでしょう。Autodeskの製品なのでDWGには書き出せるはずなので、それをさらに変換してということになると思います。
まあ、とりあえずは使い方を練習して、半年くらいで覚えてしまいたいですね。CADソフトが変わったからといって、出来上がるもののデザインが良くなるのかどうかはわかりませんが、これまで図面の整合性をチェックするのに割いていた時間が無くなることなどで、デザインの検討にかけられる時間が増え、結果として最終成果物のクオリティが上がればと考えています。それと、このソフト、パースやウォークスルームービーなども簡単に作れるようなので、お客さんに対してもっとわかりやすい説明ができるようになるのではと期待しています。逆に注意しないといけないのは、「こういう形はRevitだと描きにくいから」というように、ソフトに縛られないようにしないといけないですね。

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